コノスル 20バレル シラー 特徴解説【初心者向け】

ワイン

チリの大手ワインメーカーの1つ、コノスルがつくるシラーのトップキュベの赤ワイン「コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディション」の初心者向け特徴解説です。

コノスル 20バレル シラーとは?

コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションは、コノスルがつくるシラーのトップキュベの赤ワインです。

ビシクレタ レゼルヴバ、シングル ビンヤードのシリーズよりも、限定し選別された地域 & 畑 & ぶどうを使って、造っているからです。

具体的には、チリ北部のコキンボ州、Limari Valley(リマリ ヴァレー)沿岸部、ロス・アルメンドロス・エステート畑のブドウを使用して、造られています。

2021年 サクラアワードで、最高賞のダイヤモンドトロフィーに輝き、、、

世界的に最も権威あるブラインドテイスティング審査会の一つIWC(インターナショナル ワイン チャレンジ)でも、2021年に最高賞の金賞を受賞しています。

コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションは、コノスルがつくるシラーのなかで、トップキュベの赤ワインです。

特徴

コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションの特徴は、黒コショウのようなスパイシーなニュアンス & エレガントなシラーだということです。クールクライメット シラーともいわれます。

Limari Valley(リマリ ヴァレー)沿岸部の、昼は20〜25℃ & 夜は10℃以下という冷涼気候で育ったブドウをつかっていることが、理由です。

シラーは、冷涼気候で育つと、(黒コショウのようなスパイシーな香りの元となる)ロタンドンという成分が残る特徴があるからです。

シラーの本家フランスの北ローヌでも、ロタンドンという成分が残っています。そのため、黒コショウのようなスパイシーなニュアンスが特徴のひとつとなっています。

さらにエレガントになるのは、冷涼なため、しっかりとした酸が残るからです。

冷涼気候は、Limari Valley(リマリ ヴァレー)の西、太平洋をながれるフンボルト寒流が、生みだしています。

フンボルト寒流が、朝には冷たい海霧(カマンチャカ)、昼には冷たい海風を、うみだします。そしてLimari Valley(リマリ ヴァレー)沿岸部に、昼は20〜25℃ & 夜は10℃以下という冷涼気候をもたらしています。

この結果、黒コショウのようなスパイシーなニュアンス & エレガントなコノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションがうまれるのです。

香りと味わい

コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションの香りと味わいについては、公式サイトには、以下の記載があります。

コノスル 20 バレル シラーは、力強く個性豊かなルビーレッドの色合いと豊満なボディで、一目で魅了されます。

黒い果実、ブラックベリー、プラムのアロマは、スパイシーなニュアンスチョコレートのフィニッシュと調和しています。

口に含むと、フルボディーで、ソフトでクリーミー、チリのブドウ栽培の新しいパラダイス、リマリ・ヴァレーの完璧な広告塔となる資質を持ったワインです。

20 Barrels Syrah – Conosur

スパイシーなニュアンスについては、前項の特徴で説明済みですので、以下の点について、補足します。

  • 黒い果実、ブラックベリー、プラムのアロマ
  • チョコレートのフィニッシュ
  • ソフトでクリーミー

では補足を…

黒い果実系のアロマ

Kathii161, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションは、黒い果実、ブラックベリー、プラムのアロマがします。

Limari Valley(リマリ ヴァレー)沿岸部の、大きな昼夜の寒暖差が、理由です。

大きな昼夜の寒暖差は、シラーの(ブラックベリー、プラムなどの)黒果実系アロマを、よりクリアに、複雑に、そしてフレッシュにするのです。

Limari Valley(リマリ ヴァレー)沿岸部は、昼は20〜25℃ & 夜は10℃以下。よって、昼夜の寒暖差は10〜20℃にもなります。

昼は、暖かくて光合成が進むため、果実が完熟します。

夜は、冷えるので代謝が抑えられ、酸が保持されます。

そのため、黒果実系のしっかりした、そしてクリアでフレッシュなアロマになるのです。

以上から黒い果実、ブラックベリー、プラムのアロマがする、コノスル 20 バレル シラーがうまれるのです。

寒暖差が小さいと、以下のデメリットがあります。

  • 香りが単調、「ジャムっぽく」なる
  • 酸が落ちて、甘ったるさが前面にでる
  • 果実味は強いけど、重くてフレッシュさに欠ける

チョコレート

Camino Combarbala-Ovalle. Region de Coquimbo., gaspar abrilot from Santiago, Chile, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションは、チョコレートのフィニッシュがあります。

強い日差しによって果皮成分が強まったブドウを、新樽で熟成しているからです。

Limari Valley(リマリ ヴァレー)は、南緯30〜31°の低緯度で、日差しが強いです。なので果皮成分が強まります。

強まった果皮成分が、樽香と結びつくと、チョコレート香を感じやすくなります。

さらに新樽を使うことによって、しっかりとチョコレート香を、ワインに移すことができるのです。

というわけで、コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションは、チョコレートのフィニッシュがあります。

ソフトでクリーミー

Valle de Limari, David Stanley from Nanaimo, Canada, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションは、ソフトでクリーミーです。

Limari Valley(リマリ ヴァレー)沿岸部が、ほどよい日差しだからです。ほどよい日差しは、ぶどうのタンニンを、よく熟して、やわらかくするのです。なので、ソフトでクリーミーなワインにするのです。

Limari Valley(リマリ ヴァレー)は、南緯30〜31°の低緯度です。そのため、本来であれば、日差しが強いです。

強い日差しでは、タンニンが荒々しくなってしまいます。

が、Limari Valley(リマリ ヴァレー)は、朝、冷たい海霧(カマンチャカ)に覆われます。その間、強い日差しが届きません。

そして、昼になると、冷たい海霧(カマンチャカ)が消え、低緯度の強い日差しが降り注ぎます。

この結果、ソフトでクリーミーなコノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションがうまれるのです。

南緯30°のイメージがつきづらい人は、(北緯になりますが、)エジプトをイメージしてください。かなり赤道に近いことがわかります。

冷たい海霧(カマンチャカ)は、Limari Valley(リマリ ヴァレー)の西、太平洋をながれるフンボルト寒流が、生みだしています。

ペアリング

バーベキューで焼いたリブステーキ, Benoît Prieur, CC0, via Wikimedia Commons

コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションと料理のペアリングは「肉・火入れ・スパイス・コク」がキーワードです。

「香り・果実・ボディ」がしっかりしてるので、料理の香りやコクに共鳴するからです。

たとえば、以下の料理です。

  • 牛リブロースのステーキ(黒胡椒ソース)
    → ペッパーの香りとタンニンが脂を引き締める
  • ラムチョップのハーブグリル
    → ローズマリーやタイムの香りが、シラーのスパイス感とマッチ

またチーズでは、濃厚な旨み&コク系のチーズとの相性がよいです。黒コショウや果実の香りと溶け合って、ワインのまろやかさが引き立つからです。具体的には、以下のとおりです。

  • 熟成ゴーダ
  • コンテ

というわけで、コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションと料理のペアリングは「肉・火入れ・スパイス・コク」がキーワードです。

まとめ

というわけで、コノスル 20バレル シラー リミテッド・エディションは、コノスルがつくるシラーのトップキュベの赤ワインです。

2021年 サクラアワードで、最高賞のダイヤモンドトロフィーに輝き、、、

世界的に最も権威あるブラインドテイスティング審査会の一つIWC(インターナショナル ワイン チャレンジ)でも、2021年に最高賞の金賞を受賞しています。

よかったら飲んでみてください。

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