【プロが本気で狙うのは?】ワインの世界で“本当に価値あるアワード”ってどれ?(チリワイン編)

通が語るチリワイン

Hola(オラ)〜!チリワインなび管理人です🍷

「チリワインって安くて美味しいけど、格上とは違うよね…?」

そんなイメージ、まだ残っていませんか?

でも実はいま、チリワインが“世界のトップアワード”で次々と高評価を受けているんです!

たとえばDWWAのBest in Show、WAの96点超、JSの97点台など…

一昔前なら考えられなかった“快挙”が続出しています。

この記事の後編では、そんなチリワインとアワードの関係を深掘り!

  • どんなチリワインが、どの賞で評価されている?
  • プロはアワードをどう使い分けている?
  • 「評価されるワイン」は、どこが違うの?

…そんな疑問にこたえながら、「自分の目で選ぶためのヒント」をお届けします。

前編を読んでくれたあなたなら、もう“賞の名前”に振り回されないはず。

ここからは、実際にチリワインをどう選ぶか――

アワードを味方につける“楽しみ方”を、一緒にのぞいていきましょう!

🍷この記事は、「【プロが本気で狙うのは?】ワインの世界で“本当に価値あるアワード”ってどれ?」の続きです。

↑まだ読んでいない方は、まずそちらをチェックしてみてください

🏅 チリワインは、どのアワードに“強い”?

まずは結論から言うと――チリワインは「DWWA」と「James Suckling」で、特に強い!

それぞれちょっとタイプが違っているんです。

アワード名チリとの相性理由
DWWA地域ごとの多様性やサステナブルな造りが評価されやすい
Wine Advocateスタイルの好みがぶつかりやすく、やや辛めの傾向あり
James Sucklingフルーティでバランスの良い造りが好まれ、高得点が出やすい

📚「DWWA」「WA」「JS」って何?という方は、まずこちらの基礎ガイドをどうぞ。

👉 【プロが本気で狙うのは?】ワインの世界で“本当に価値あるアワード”ってどれ?

📊 DWWAは“地域性”が評価される!チリに有利な理由とは?

DWWAは、世界中のワインを「スタイル」や「産地ごと」に細かく分類して評価します。

なので、チリのように、

  • 太平洋沿いの冷涼地(レイダやカサブランカ)
  • 高地(アルコウアス、ペンカウェ)
  • 南部(イタタやビオビオ)

など、多様なテロワールを使い分けている国はかなり有利!

しかもDWWAでは、「冷涼なシャルドネ」や「古木のセパージュ系赤」などがちゃんと評価されるので、「価格じゃなくて中身で勝負してるチリ」にぴったり!

🏆 DWWA 最高メダル チリワイン

2024〜2025年の最高メダル「Best in Show」は以下のとおりです。

年度銘柄(ワイナリー/ワイン名)レベルコメント要約
2024Santa Carolina Herencia Carmenère Los Lingues Colchagua 2020Best in Showフレッシュかつ複雑な果実感とスパイシーな余韻が魅力
2025Antiyal Viñedo Escorial Organic Carmenère 2020(Maipo Valley)Best in Showオーガニックな造りが光る、カベルネに代わり注目されたカベルネル種
2025La Causa Del Itata Cinsault‑País‑Carignan 2022Best in Show南部セカノ・インテリア地域の新星、複雑で地域性豊かな混醸

✅ 解説ポイント

  • 複数年にわたり“Best in Show”に輝いた銘柄(例:Santa Carolina、Antiyalなど)は、チリワイン全体の国際評価向上を象徴。
  • Platinum/Goldクラスも30本以上受賞するなど高得点銘柄が多数存在。ブドウ品種や地域の多様性が際立っています。

🌟 James Sucklingは“即ウマ”が高評価!

一方、James Sucklingの特徴は“バランスの良さ”と“果実のフレッシュ感”にフォーカスしているところ。

つまり、🍇「フレッシュ&ジューシー」なワインがかなり高く評価されやすい!

チリのカベルネやシラー、ピノ・ノワールなどで、オークの使い方が上手な生産者は、「JSで95点オーバー!」ということもよくあります。

SNSでも「JS高得点のチリワイン」がバズる傾向は強いです。

🥂 James Suckling 高得点チリワイン

2021〜2024年では、こんなワインが高得点を獲得しています。

銘柄(ワイナリー/ワイン名)得点コメント要約
Seña 2021(Viña Seña)100点花の香りと赤い果実が調和。極めてエレガント、熟成可能な“冷涼セカンド・グロース”
Seña 202298点滑らかな果実味とスパイス感。「高度なバランスと洗練」
Clos Apalta(Lapostolle)2015〜2017100点カベルネ/カベルネ比率の高いブレンドで歴史的得点。濃密かつ繊細
Viña Morandé El Cabernet de Ránquil 202198点ミネラル感と緻密なタンニン、バランスに優れた赤。熟成ポテンシャルあり
Viña Morandé Casatinta(Malbec・Syrah・Cab Franc ブレンド)96点深みある香りと鮮やかな酸味、モドスなタンニンが印象的

✅ 解説ポイント

  • Seña(2021&2022年)はJames Sucklingで連続100点&98点の高評価。冷涼地のエレガンス派チリを象徴するワインとして、度々言及されています。
  • Clos ApaltaはLapostolleの代表格で、複数ヴィンテージ(2015〜2017)で100点獲得の実績あり。熟成力と品格に定評があります。
  • Viña Morandéの2銘柄(El Cabernet de Ránquil/Casatinta)は、近年Sucklingの評価が高く、独自品種やフィールドブレンドによる個性派として注目されています。

💯 Wine Advocateは“クラシック派”向け?

WA(ワイン・アドヴォケイト)は、かつては「パーカーポイント100点」が絶大な影響力を持っていました。

現在は評価チームが分かれ、ややスタイルにムラもありますが、

  • 熟成ポテンシャルがある
  • 新樽の使い方がしっかりしてる
  • フランス的構造をもつ

といった「クラシック系の本気スタイル」に強い傾向。

なので、チリでも…

  • 🏔️ マイポの本格派カベルネ
  • 🌋 火山性土壌×低収量のシャルドネ
  • 🌱 無灌漑・樹齢40年以上のパイス

みたいな“ガチ造り”のワインにはWAスコアが刺さることがあります。

🍷 Wine Advocate 高得点チリワイン例

こんなワインが高得点を獲得しています。

銘柄得点コメント要約
Seña 2020(Aconcagua)97点洗練された果実味と熟成ポテンシャルが光る
Almaviva 2022(Puente Alto)96点ボルドースタイルで深みとエレガンスあり
Don Melchor 202094点クラシック&バランス良好。安定感◎
Tabali Talinay Pinot Noir 201995点冷涼地ならではの酸とミネラルが際立つ
Tabali Talinay Litico Malbec 201894点ライム土壌由来の明瞭な味わいが印象的

✅ 補足と解説ポイト

  • Seña 2020 は Luis Gutiérrez(Wine Advocateチーム)が高評価した代表例。97点の評価とともに、「エレガントな構成と熟成ポテンシャル」が記録されています。
  • Almaviva 2022 は過去の96点以上のボルドーブレンド評価の最高峰スコアのうち一つとして報告されています。
  • Don Melchor 2020 は94点評価ですが、非常に安定した品質とクラシックスタイルで、Wine Advocateでも高い信頼を置かれている銘柄です。
  • Tabali Talinay シリーズ(Pinot Noir 2019 / Litico Malbec 2018)は、ルイス・グティエレスが選ぶ注目の冷涼産地銘柄として高評価されています。

🎯 ワイナリーも“賞”を選ぶ時代!狙いの違いに注目

じつは――プロの生産者も「どのアワードを狙うか」はかなり戦略的。

たとえば…

ワイナリー名よく見るアワード傾向戦略
ベティッグWA/Tim Atkin熟成&冷涼&無灌漑の本気系で勝負
モンテス(Alpha、Outer Limitsなど)JS/DWWAフルーティ×冷涼のバランス型ラインで賞を獲得
Garage Wine Co.DWWA/WA単一区画×手造り系で“マニア評価”を獲得
エミリアーナDWWA/Tim Atkinオーガニック&ビオ&リジェネラティブ農法の先駆者。コスパで高得点も獲得多数!

つまり、「どんなワインをどう伝えたいか?」によって狙う賞も変わるということ!

Tim Atkinとは?

Tim Atkin’s Annual Report(ティム・アトキン年間レポート)は、 チリや南アなど“新興産地”に光を当てる存在。若手にとって登竜門的な賞です。

🛒 じゃあ私たちはどう選ぶ?アワード活用のコツ3選

アワードの受賞歴を見るとき、こんな視点があると便利です

アワード視点
DWWA産地個性・冷涼・バランス重視系
WA構造派・長期熟成向き・濃密系
JSジューシー・すぐ旨・万人受け系

「この賞をとってるってことは、こういうワインかな?」とイメージしてみると、ラベルのメダルや点数に“意味”が出てくるようになります!

📘 おさらい:アワードを味方につける3つの使い方

  • 1本のワインに注目するとき
    →「なんでこの賞を取ったのか?」を考えるだけで、理解が深まる!
  • 何本かで迷ってるとき
    →「このワイン、DWWAの金賞なんだ!」など、選ぶ理由の1つに!
  • プロっぽく見せたいとき(笑)
    →「このワイン、JSで97点らしいよ?」の一言で、ちょっと“通”な感じに!

❓ よくある質問(FAQ)

Q1. DWWAやJS、WAってどれが一番?

A. 一概に「どれが一番」とは言えません。

それぞれ評価基準が違うので、ワインのスタイルによって“刺さる”賞が変わります。

たとえば、冷涼なシャルドネならDWWA、ジューシーな赤ならJS、クラシックなカベルネならWAが得意です。

Q2. チリワインは本当に「安いだけ」じゃないの?

A. はい、最近は1,500〜6,000円台でも世界的に評価されるワインが増えてきています。

特に冷涼地や有機栽培のワイナリーは、価格以上の実力を発揮して注目を集めています。

Q3. 受賞歴があるワイン=おいしいワインってこと?

A. 「必ずしも万人にとってのおいしさ」ではありませんが、少なくとも造り手が本気でつくった証といえます。

「どの賞を取っているか」を見れば、味の方向性のヒントになります。

Q4. ラベルにメダルがついていないと受賞していないの?

A. ラベルに表示されないこともあります。

輸入元や販売店のWEBサイトに記載されている場合もあるので、調べてみるのがおすすめです。

Q5. チリワインで賞を取っている“狙い目”は?

A. DWWAのBest in ShowやJSで95点超の赤ワインなどは、実力派の証。

中でも冷涼地や有機栽培、古木から造られるワインは要注目です!

🎁 まとめ:アワードの“見方”がわかると、ワインがもっとおもしろくなる!

「アワード=どれだけ本気でつくられてるかの証明」でもあり、「どんなスタイルかのヒント」でもあります。

ぜひ次にワインを選ぶとき、ラベルのメダルや点数にちょっと目を向けてみてください。

きっと、“いつもの買い方”がちょっとだけ変わってくるはずです🍷✨

📝 【基本編】では、DWWA・Wine Advocate・James Sucklingといったアワードの特徴や評価基準をくわしく整理しています。

👉 【プロが本気で狙うのは?】ワインの世界で“本当に価値あるアワード”ってどれ?

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