「チリワインはだいたい知ってるよ」――そう思っているあなたにこそ知ってほしい、新しい注目産地が南部にあります。
その名はリオ・ラハ ヴァレー(Río Laja Valley)。
まだD.O.(原産地呼称)もなく、地図にも大きくは載っていないこの地域に、いま古木ぶどうとナチュラル志向の造り手たちが集まっています。
この記事では、そんなリオ・ラハ ヴァレーの魅力を、気候・土壌・造り手・ワインスタイルの視点から、やさしく&カジュアルに解説していきます。
あなたもきっと、まだ見ぬ“次のチリワイン”と出会えるはずです🍷
📌この記事を読むとわかること
- リオ・ラハ ヴァレーってどこ?どんな場所?
- なぜいま、世界の注目が集まっているのか?
- どんなワインがつくられているのか?
- 初心者でもわかるリオ・ラハの魅力と未来性
🗺 リオ・ラハ ヴァレーとは?場所と注目される理由
リオ・ラハ ヴァレー(Río Laja Valley)は、チリの中南部にあるまだあまり知られていないワイン産地。
位置的には、ビオビオ・ヴァレーとイタタ・ヴァレーの中間あたり。Itataからは車で約90分くらいで行けます。
もともとはパイスやモスカテルなど、地元向けのぶどう栽培が中心の“素朴な土地”でしたが――
いま、その「素朴さ」こそが注目されてるんです。
🌿 リオ・ラハ ヴァレーの特徴|気候・土壌・古木の宝庫

✅ 冷涼な気候
- 南部ならではのひんやりした空気感。
- 昼夜の寒暖差も大きく、ぶどうの酸がキリッと残る!
✅ 火山性&砂利質の土壌
- 土の水はけがよく、根っこがしっかり深く伸びる。
- 結果、じっくり育ったぶどうができあがる。
✅ 100年以上の古木がゴロゴロ
- オールドヴァイン(古木)×自根(じこん)で病気にも強くて長生き。
- 世界的にも「古木のぶどう=味が凝縮しててうまい」と注目されてます。
- ※ リオ・ラハでは、パイスとセミヨンの超古木が特に多いです。
🍷 リオ・ラハでつくられるワインの特徴とスタイル

全体としては、「なにもしない」ナチュラルな醸造がベース。
その土地らしさが、ちゃんとボトルに残ってるのが魅力です。
🔸 パイス/モスカテル
軽やかだけど深みあり。派手さじゃなく、**しみじみ美味しい**系。
🔸 セミヨン
シャープでミネラル系。ちょい熟成タイプもGOOD。
🔸 ピノ・ノワール/シャルドネ/シラー
これらはリオ・ラハ単独というより、南部全体(Itataやビオビオ含む)で増えている冷涼品種。
キレイでスレンダー、アルコール控えめなナチュラル派向けスタイルが多め。
👨🌾 注目の造り手たち|若手が集まる理由

リオ・ラハ ヴァレーには、「自由なワインづくり」ができる空気があります。
- まだ知られてない=ルールにしばられない
- 土地が安い=新しいチャレンジができる
- 伝統のぶどうが残ってる=今っぽいナチュラルにも活かせる
代表的な造り手を紹介します。
🍷 ビーニャ・ジャウェン
- ビーニャ・ジャウェン(Viña Llahuen)
- パイスとセミヨンの古木を使い、亜硫酸無添加・アンフュージョン的抽出など、ミニマルな造り。
- 土地へのリスペクトと、地元の人たちとの協働がテーマ。
🍷 レオンシオ・ワインズ
- レオンシオ・ワインズ(Leoncio Wines)
- 自然酵母・無濾過・ノンフィルターで、手作業中心の小ロット生産。
- 味わいはどれもナチュラルだけど、どこか整っていて飲み心地も◎。
- 👉 [Instagram公式アカウント @leonciowines]
🍷 カシケ・マラビージャ
- カシケ・マラビージャ(Cacique Maravilla)
- リオ・ラハではないが、Itataの代表格。
- その哲学や影響はリオ・ラハの新世代にも広がっている。
- 👉 [Instagram公式アカウント @caciquemaravilla]
💡 なぜリオ・ラハが「チリワインの次の一手」なの?

- 世界で進む「古木リバイバル」の流れにハマってる
- ナチュラル・ミニマルな造り手がどんどん集まってきてる
- まだ有名じゃないから、自分で見つけた感がうれしい!
すでに「チリの定番は飲んだよ」という人にこそ、ぐっとくる土地。
これからD.O.化される前の“今だけの面白さ”があるんです。
🙋♀️ よくある質問(FAQ)
Q.1 リオ・ラハ ヴァレーのワインはどこで買えますか?
日本ではほぼ流通していないのが現状。
自然派ワイン店やインポーターに問い合わせるか、個人輸入で探すのが現実的です。
Q.2 なぜ古木が注目されているんですか?
ぶどうの房が小さくて収量が少ないぶん、味わいが凝縮しやすく、奥深さが出るからです。
Q.3 D.O.(原産地呼称)はついてないの?
現時点ではついていません。でもItataなどと同様に、今後認定される可能性もあります。
✍ まとめ|リオ・ラハ ヴァレーを知っておくと「ちょっと通」かも?

ナチュラルワインが好きな人
チリワインに“次の一手”を求めてる人
古木や冷涼地にピンとくる人…
そんなあなたに、リオ・ラハ ヴァレーはぴったりのキーワードかもしれません。
「チリワイン、もう知ってるつもりだった」
そんな自分がアップデートされる、そんな体験になるはずです。
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