【新注目産地】リオ・ラハ ヴァレーが熱い!“古木×ナチュール”で話題の理由とは?

通が語るチリワイン
Marcelo Ríos Marchant, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

「チリワインはだいたい知ってるよ」――そう思っているあなたにこそ知ってほしい、新しい注目産地が南部にあります。

その名はリオ・ラハ ヴァレー(Río Laja Valley)

まだD.O.(原産地呼称)もなく、地図にも大きくは載っていないこの地域に、いま古木ぶどうとナチュラル志向の造り手たちが集まっています。

この記事では、そんなリオ・ラハ ヴァレーの魅力を、気候・土壌・造り手・ワインスタイルの視点から、やさしく&カジュアルに解説していきます。

あなたもきっと、まだ見ぬ“次のチリワイン”と出会えるはずです🍷

📌この記事を読むとわかること

  • リオ・ラハ ヴァレーってどこ?どんな場所?
  • なぜいま、世界の注目が集まっているのか?
  • どんなワインがつくられているのか?
  • 初心者でもわかるリオ・ラハの魅力と未来性

🗺 リオ・ラハ ヴァレーとは?場所と注目される理由

リオ・ラハ ヴァレー(Río Laja Valley)は、チリの中南部にあるまだあまり知られていないワイン産地

位置的には、ビオビオ・ヴァレーとイタタ・ヴァレーの中間あたり。Itataからは車で約90分くらいで行けます。

もともとはパイスやモスカテルなど、地元向けのぶどう栽培が中心の“素朴な土地”でしたが――

いま、その「素朴さ」こそが注目されてるんです。

🌿 リオ・ラハ ヴァレーの特徴|気候・土壌・古木の宝庫

CH Laja, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

✅ 冷涼な気候

  • 南部ならではのひんやりした空気感。
  • 昼夜の寒暖差も大きく、ぶどうの酸がキリッと残る!

✅ 火山性&砂利質の土壌

  • 土の水はけがよく、根っこがしっかり深く伸びる。
  • 結果、じっくり育ったぶどうができあがる。

✅ 100年以上の古木がゴロゴロ

  • オールドヴァイン(古木)×自根(じこん)で病気にも強くて長生き。
  • 世界的にも「古木のぶどう=味が凝縮しててうまい」と注目されてます。
  • ※ リオ・ラハでは、パイスとセミヨンの超古木が特に多いです。

🍷 リオ・ラハでつくられるワインの特徴とスタイル

全体としては、「なにもしない」ナチュラルな醸造がベース。

その土地らしさが、ちゃんとボトルに残ってるのが魅力です。

🔸 パイス/モスカテル

軽やかだけど深みあり。派手さじゃなく、**しみじみ美味しい**系。

🔸 セミヨン

シャープでミネラル系。ちょい熟成タイプもGOOD。

🔸 ピノ・ノワール/シャルドネ/シラー

これらはリオ・ラハ単独というより、南部全体(Itataやビオビオ含む)で増えている冷涼品種

キレイでスレンダー、アルコール控えめなナチュラル派向けスタイルが多め。

👨‍🌾 注目の造り手たち|若手が集まる理由

リオ・ラハ ヴァレーには、「自由なワインづくり」ができる空気があります。

  • まだ知られてない=ルールにしばられない
  • 土地が安い=新しいチャレンジができる
  • 伝統のぶどうが残ってる=今っぽいナチュラルにも活かせる

代表的な造り手を紹介します。

🍷 ビーニャ・ジャウェン

  • ビーニャ・ジャウェン(Viña Llahuen)
  • パイスとセミヨンの古木を使い、亜硫酸無添加・アンフュージョン的抽出など、ミニマルな造り。
  • 土地へのリスペクトと、地元の人たちとの協働がテーマ。

🍷 レオンシオ・ワインズ

  • レオンシオ・ワインズ(Leoncio Wines)
  • 自然酵母・無濾過・ノンフィルターで、手作業中心の小ロット生産。
  • 味わいはどれもナチュラルだけど、どこか整っていて飲み心地も◎。
  • 👉 [Instagram公式アカウント @leonciowines]

🍷 カシケ・マラビージャ

  • カシケ・マラビージャ(Cacique Maravilla)
  • リオ・ラハではないが、Itataの代表格。
  • その哲学や影響はリオ・ラハの新世代にも広がっている。
  • 👉 [Instagram公式アカウント @caciquemaravilla]

💡 なぜリオ・ラハが「チリワインの次の一手」なの?

Olaznog, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
  • 世界で進む「古木リバイバル」の流れにハマってる
  • ナチュラル・ミニマルな造り手がどんどん集まってきてる
  • まだ有名じゃないから、自分で見つけた感がうれしい!

すでに「チリの定番は飲んだよ」という人にこそ、ぐっとくる土地。

これからD.O.化される前の“今だけの面白さ”があるんです。

🙋‍♀️ よくある質問(FAQ)

Q.1 リオ・ラハ ヴァレーのワインはどこで買えますか?

日本ではほぼ流通していないのが現状。

自然派ワイン店やインポーターに問い合わせるか、個人輸入で探すのが現実的です。

Q.2 なぜ古木が注目されているんですか?

ぶどうの房が小さくて収量が少ないぶん、味わいが凝縮しやすく、奥深さが出るからです。

Q.3 D.O.(原産地呼称)はついてないの?

現時点ではついていません。でもItataなどと同様に、今後認定される可能性もあります。

✍ まとめ|リオ・ラハ ヴァレーを知っておくと「ちょっと通」かも?

Marcelo Ríos Marchant, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

ナチュラルワインが好きな人

チリワインに“次の一手”を求めてる人

古木や冷涼地にピンとくる人…

そんなあなたに、リオ・ラハ ヴァレーはぴったりのキーワードかもしれません。

「チリワイン、もう知ってるつもりだった」

そんな自分がアップデートされる、そんな体験になるはずです。

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